我が家でキッチンと洗面にモールテックスという素材を使っています。
リノベーション前に施工事例をみていてこんなキッチンにしたいなぁとかこんな洗面にしたいなぁと施工会社さんに画像をいくつかお見せをして、「モールテックス」という素材に決定しました。
施工事例をみていた時は単純におしゃれな質感が気になっていて、モルタルなのかな…?と思っていました。
あまり聞き慣れない「モールテックス」。
使ってみての感想やお手入れ方、デメリットなどご紹介します。
「モールッテックス」とは?
モールテックスというのはベルギーの会社(BEAL社という会社)で開発された95%が自然素材でつくられている左官材のことです。
強度があり、防水面にも優れています。
どうしても水はねが避けられないキッチンや洗面台には適している素材といえます。
また、強度があるので固いものを落としてしまってもひび割れなどの心配もないそうです。
そして、色も標準カラーが64色の中から選ぶことができます!
キッチンに採用したモールテックス
施工事例をみていた時はほとんどがグレーのモルタルのような色だったので(モーステックスもグレーが人気色みたいです。)、グレーをイメージしていたのですが、色見本を見せていただきこんなにいろんな色の中かあ選べるんだー!!とテンションがあがりました。
キッチンはリビングの壁をアクセントカラーでブルーグレイにしているので、暗くなり過ぎないようベージュを選びました。
グレイに近いグレージュのような色です。
洗面に採用したモールテックス
マンションなので洗面はがなく自然光がはいらないので、明るさを出すためにピンクベージュにしました!
モールテックスって実際どう?お手入れ方法は?
使い始めてすぐはなんだかデリケートな素材だと思っていて、水はねがあるとシミになるのでは?と思って、すごく気を使っていました。
モールテックスの毎日のお手入れ
モールテックスは多少水染みができても時間が経てば消えます。
毎日のお手入れは水ぶきする程度で十分です。
モールテックスではない素材だったとしても、毎日のお手入れはあまり変わらないと考えてよいと思います。
洗面のモールテックスは汚れが目立つ
これはモールテックスだからということではないのですが、洗面はリノベーション前より汚れが目立つようになりました。
以前は白の洗面台だったので、あまり目立たなかったのですが、リノベーション後はピンクベージュなので石鹸カスや歯磨き粉の飛び散りや水のカルキ汚れなどの白い汚れが以前より目につくようになったかなと…いう印象です。
モールテックスは油汚れには強くない
モールテックスは油汚れには強くありません。
我が家のキッチンはII型の2列のキッチンですが、コンロ側の台はステンレスにしています。
シンク側の台をモールテックスにしました。
コンロ側の台ではありませんが、キッチンの調理台として使うのでどうしても油汚れはついてしまいます。
また、洗面台は美容オイルが垂れてしまったりもします。
すぐに拭き取ればよいのですが、油がついていることに気づかずに時間が経ってしまうと、染みっぽく残ってしまいました。
まだ使い始めたばかりなのに。。。と絶望的な気持ちになってしまっていたのですが、きちんとお手入れをすると経年変化として楽しむことができるそうです。
月1のお手入れ
普段は水拭き充分だと思いますが、我が家は1ヵ月に専用の洗剤での拭き掃除とワックスを塗っています。
専用のフィニッシュという洗剤でモールテックスに塗りこむようにして拭くことで時間をかけてモールテックスに浸透していきます。
これが汚れ防止になり、汚れもとれます。
その後BEALWAXというモールテックス専用のワックスを塗って3時間ほど放置したら完了です。
キッチンにワックスってどうなの?とも思いましたが、天然植物性オイル、テレピンオイル、蜜蝋をベースなど自然素材で作られたワックスなので問題ないそうです。
※モールテックスの詳しいお手入れ方法は施工してもらう会社にお問い合わせください。施工方法が違うとお手入れ方法も異なるそうです。
これを繰り返していたらうっかり付けてしまった汚れもいつの間にかなくなっていました!
モールテックスのデメリットって?
使い勝手では私はあまりデメリットを感じていないのですが、モールテックスのデメリットをあげるとすれば、
取り扱いをしている施工会社が多くない
費用が高い
専用の洗剤、ワックスがけをした方がよい
かなと思います。
モールテックスは認定を受けている施工会社しか取り扱いをすることができないそうです。
そのため、施工会社を決めてからモールテックスを使いたい!と思っても取り扱いができないケースもあります。
どうしてもモールテックスを取り入れたい場合は先に確認しておくことが必要です。
私の場合は、施工会社さんの施工事例をみてこんな感じにしたいと思ってたので、問題なくモールテックスを取り入れることができました。
やっぱり施工事例をみることってとっても大事ですね。
また、モールテックスの作業工程は複雑なので、認定を受けている左官職人さんが施工を行います。この人件費が必要なので、モールテックスはどうしても費用がかかってしまいます。
年々愛着が沸いてくるモールテックス
専用の洗剤とかWAXとか・・・メンテナンスが結構めんどくそう、、、と言われればその通りです。
日々の生活の中でこういった手間をめんどくさいとかそんな時間とれない!と感じる方はモールテックスは向かないかもしれません。
拭き掃除はどんな素材でも必要だと思いますが、WAXがけはモールテックスならではの作業です。
キッチンも洗面もお手入れが楽な素材はたくさんあります。
自分自身が大切にできる範囲の素材を選ぶことも大切かな・・・と思います。
私はモールテックスのお手入れをする時間がとても好きです。
見た目が気に入って取り入れた素材でなので、いつまでも素敵なままでいてほしい!と思います。
丁寧にお手入れをすることで経年変化も含めて楽しめるので、大切に大切にメンテナンスをすることでますます愛着が沸いてきています。
使っていくにつれて味わい深い質感になっていくモールテックス。
これからも大切に使っていきたいと思います。
コメント